世界ラリー選手権で日本車が初勝利


ハンヌ・ミッコラが操縦するTE27レビン、’75年フィンランド1000湖ラリーでの世界ラリー選手権(以下WRC)で日本車として初めて優勝しました。

当時トヨタの社員だった竹平素信氏はこう振り返ります。
「その2~3年前、俺たちが日本のトヨタで戦っていた頃はまったく歯が立たなかったのに、TTE(トヨタ・チーム・ヨーロッパ)になってすぐに勝ったのには本当に驚いた。俺たちが夢見ながらできなかったことをやってくれて、すごく嬉しかった記憶があるよ。でも、レビンの性能というより地元フィンランドのドライバー、ミッコラのウデによる部分が大きかったと思う。当時のラリーはドライバーのウデが勝負に占める割合が今よりずっと大きかったからね。それも含めてトヨタの勝利なんだけどね」

その後トヨタはWRCの常連メーカーとなり、何度もタイトルを獲得。勝つことは『奇跡』でもなんでもなくなりました。その第一歩を記した’75年の1000湖ラリーはファンの記憶に深く刻まれる勝利となりました。 1

ff0bcedc6f011ec243771cb96ef955ec_s出典:http://www.photo-ac.com/

カローラレビン、スプリンタートレノTE27 人気の秘密を探る

輝かしい歴史に名前を刻んだTE27レビン。今も人気のレビンTE27ですが、どうしてそんなに人気なのか、疑問に思うことでしょう。ここでは、カローラレビン、スプリンタートレノTE27についてまとめます。

TE27型トレノの由来

スプリンタークーペを高性能バージョンとして用意したサブネームのことを指します。

TE27型搭載エンジンについて

セリカ1600GTから移植された2T-G型1.6L DOHCエンジンです。
ガソリンの種類によってエンジンを使い分けています。
・レギュラーガソリン仕様の2T-GR型 (110ps)
・ハイオクガソリン仕様の2T-G型 (115ps) 2

【トリビア】レビンは英語で「稲妻」、トレノはスペイン語で「雷鳴」を表します。 3

人気の秘密はこれだ!

素性の良いシャーシーを持つベース車に、高性能なエンジンを搭載するクルマは内外にも多いと言うのは意外に知られていないようです。スカイライン2000GTは1963年に発売されたプリンス・スカイライン1500デラックスに、グロリア用6気筒2000ccエンジンを搭載され、65年に発売されました。セダン系ボディの前部を200ミリ延長し、その人気から「羊の皮をかぶった狼」と呼ばれました。レビン、トレノもその一例ですが、室内装備を削って、走りに徹したモデルというところに特徴があります。同72年にセリカGTの豪華装備を削ったセリカGTVが発売されています。加飾を捨てて、走る機能に徹した“ストイック”さが、レビン、トレノの人気の元ではないでしょうか。また、バランスの良いクーペスタイルに太いタイヤを履き、ボルト留めされた全幅90ミリプラスのオーバーフェンダーという“迫力”も魅力だと思います。 4

『羊の皮をかぶった狼』 5 といえば、GT-RやBMW M3などが有名ですが、外見から想像できない程、高性能なパフォーマンスを発揮するところから名付けられました。