東京モーターショーで華々しくデビューしたトヨタ『86』とスバル『BRZ』


2008年にトヨタと富士重工(スバル)が共同プロジェクトを発表してから、2009年東京モーターショーにてトヨタ『FT-86 Concept』。2011年東京モーターショーではスバル『BRZ Concept STI』が登場しました。『FT-86 Concept』は、2009年東京モーターショーが、世界初出展だったそうです。

771f3ade0e142d6694172e6cfd175b2d_s出典:http://www.photo-ac.com/

トヨタは、2009年出展テーマは2007年に引き続き「Harmonious Drive(ハーモニアス ドライブ)人と、地球と走る、あたらしい明日へ。」とし、社会との共生を図りながら、個性が際立つ車作りに取り組むトヨタの姿勢を示しました。 1
一方、2011年11月16日のプレスデイで開幕したロサンゼルスオートショーで、トヨタ自動車と共同で開発を進めている新型FRスポーツカー「スバルBRZ」のコンセプトモデル「スバルBRZConcept STI」を先駆けて公開しました。
「スバルBRZが持つ将来の発展性を示すひとつのかたち」とし、最高のハンドリング性能をイメージされています。 2 そして2011年11月30日にいよいよ東京モーターショーで世界初お目見えとなりました。 3

兄弟車のスバルBRZとトヨタ86

FT-86 Concept

クルマ本来の運転する楽しさ、所有する歓びを提案する小型FRスポーツのコンセプトモデルです。

・ドライバーがコントロールしやすいコンパクトなサイズ感、軽量/低重心な車両特性とレーシングカー感覚のドライビングポジションがもたらす意のままのハンドリング性能、エモーショナルでユーザーの心を虜にするスタイリングを提案。

・新時代のスポーツカーに相応しい2L水平対向4気筒自然吸気ガソリンエンジンと空力に優れた軽量ボディにより、高出力と環境性能を両立。

・ボディカラーの青みを差したFLASH REDとともに、インテリアの構造部位を“極限まで鍛え抜いた体に最小限のカバーを着せる”イメージで各種機能をモダンに表現するなど、走りに対する熱い想いを具現化。
出典:http://autoc-one.jp/

BRZ Concept STI

『BRZ』は、広いスイートスポットを持つ、テニスのオーバーサイズラケットのようなものです。多くの人が走る楽しさやクルマを操る喜びを感じられるスポーツカーに仕上がっています。

現在公表されているボディーサイズは、全長×全幅×全高=4240×1775×1300mmで、ホイールベースが2570mm。新開発の2リッター水平対向4気筒エンジンをフロントに搭載し、6段のMTまたはATを介して後輪を駆動する。足回りは、フロントがマクファーソンストラット、リアがダブルウィッシュボーン式だ。新しいボクサーユニットはボア×ストローク=86×86mmのスクエアタイプ。トヨタが開発した直噴システム「D-4S」との組み合わせにより、ハイパワーと高い環境性能を両立。「新世代のスポーツカーにふさわしい性能を実現した」という。
出典:http://www.webcg.net/

スバルBRZについて

ここでスバルBRZとは、どんな車なのでしょうか?スバルBRZは、富士重工業からトヨタ86兄弟車として販売されました。エンジンなどの基本部分は同じで、フロント部の形状や設定カラー、内装、オプションに一部違いがあります。

乗り心地は「86がリアを滑らせて楽しませる」志向なのに対して「BRZはグリップを重視した安定志向のセッティング」と言われています。ちなみに、名称のBはボクサーエンジン(Boxer Engine)、Rは後輪駆動(Rear wheel drive)、Zは究極を意味 4 しています。

基本設計は86と共通ながらエクステリアではフロントマスク、インテリアではシルバーを基調としたインパネなど、ディテールでは微妙な違いがあります。さらにサスペンションチューニングも異なるようです。
設計上についてBRZのプロジェクトゼネラルマネージャーを務めた富士重工業スバル商品企画本部副本部長の増田年男氏はこのように仰っています。

「サスペンションのチューニングは、まずスバル側で決めて、その後は各メーカーで煮詰めていきました。トヨタさんと私たちとでは、スタッフやテストコースが違いますし、ブランドとしてのポリシーも異なりますから、その過程で差が生まれたかもしれません。でも基本設計は同じですから、差は少ないのではないかと思っています」 5
出典:http://ethicallifehack.blog.fc2.com/

86はオーナー自ら育てる車、BRZはそのままでも楽しめる車として有名です。

スバル吉永社長、BRZ と 86 の味付けは違う

富士重工業(スバル)の吉永泰之社長は、世界初公開となった『BRZ』について記者団に、「手軽に楽しんでいただく、敷居の高くないスポーツカー」と表現しました。

注目は両モデルの違いだが、吉永社長は「フロンマスクなど外観の一部は違いますね」と笑ったうえで、「(走りの)味付けは微妙に違う」と述べました。

さらに「トヨタさんは伝統の『86』を受け継ぐわけだから、その想いがある。われわれはスバルらしさを追及した」と付け加えました。 6
この味付けの違いというのは後述しています。

トヨタ 86、BRZ との違いはサスのチューニング程度

トヨタ自動車の新型FRスポーツ『86』のチーフエンジニア多田哲哉氏は、共同開発した富士重工業が販売するモデルとの違いについて、サスペンションのチューニング程度に留まることを明らかにしました。

トヨタ86は富士重の群馬製作所で集中生産し、富士重はスバル『BRZ』の名称で販売する。多田氏は86とBRZの違いについて「クルマは基本的に同じ。色や、若干のサスペンションのチューニングみたいなものはトヨタ色、スバル色を出した方が、ユーザーもそれ自体を楽しんでくれるだろう、そんな思いがある」と多田氏。

大きな差別化をしない理由は「目指す方向は非常に明確なので、それほど分ける必要はない」と説明。目指す方向に関しては次のように述べています。

「一緒に進化するクルマ。お客様が後から色々創意工夫できる余地を一所懸命に考えて造った。だけどスタートのレベルはものすごい高いところに上げて、そこから色んな方向にいけるように、そういう発想をした」 7

まとめると、違いがあるのは、
・エクステリア(フロントマスク)
・インテリア(インパネ周り)
と言ったデザイン・見た目の部分。

加えて、サスペンションのチューニングによる走りの味付け
・BRZは安定感/落ち着き
・86は元気さ/86の伝統を受け継ぐ

BRZは、今までの記事でも幾度と無く出てきたように、安定感と落ち着きは、狙い通りのものです。

吉永社長の発言でもはっきりと、
「手軽に楽しんでいただく、敷居の高くないスポーツカー」 8
として、スバルらしさを強調しています。

大きく分けて、2つのことが挙げられます。
①サスペンションの設定
走行安定性やハンドリングにも味付けの差がありセッティングが違います。

その中でも共通点は下記の通りです。
フロント側がストラット式、リア側がダブルウイッシュボーン式の4輪独立懸架という点です。

【BRZ】 9
前輪のサスペンションはかため
後輪のサスペンションはやわらかめ

【86】 10
前輪のサスペンションはやわらかめ  
後輪のサスペンションはかため 

②グレードやオプション装備の内容と価格
両車とも複数のグレードを設定してオプション装備も設けていますが、組み合わせは異なります。
価格にも差があるのも特徴でしょう。

その他として、デザインが異なる 11がこれは個人の主観もあるので入れていません。

86って何が得意なの?

ドリフト走行が得意です。
中でもコーナーの入口で軽くアクセルを閉じるだけで、後輪の横滑りができるのがウリです。
サスペンションに手を加えなくても簡単に後輪の横滑りが楽しめるというのは嬉しいと思います。
ちなみに、横滑り防止装置が標準装着されていますので不安に思うことはありません。
ミニサーキットでドリフトするときは、この横滑り防止装置をカットしましょう。 12

スバル・BRZって何が得意なの?

86に比べると走行安定性の高い車と言えます。
確かに、曲がりやすいタイプですが、セッティングが異なっており、86に比べると走行安定性を重視しています。 13
また、操舵に対するクルマの動き方も自然なのが特徴と言えます。ある意味万人に広く推奨できるのはこの車でしょう。

86のオプションの違い

RCは、ディスチャージヘッドランプ、エアコンともにオプションでも装着出来ません。
※RC:競技用車両へのカスタマイズを前提としたグレードです。 14

スバル・BRZのオプションの違い

RAは、ディスチャージヘッドランプは標準装着されています。オプションでエアコンも装着出来ます。
※RA:競技ベース仕様のグレードです。 15